小学生のとき、大好きだった『あしながおじさん』。旺文社文庫の1冊です。昭和46年12月20日重版発行とあり、値段は140円。当時は写真のように箱にはいっていました。美しい本だと改めて思います。

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箱入りだったせいか、本はきれいです。

この本のなかのクリスマスのところ、覚えている方も多いのでは。

12月19日の手紙で、主人公のジュディはおじさまにこう聞きます。
「あしながおじさま。あなたはいっこうお返事をくださいませんが、あれはとても重要でしたのよ。
『あなたは禿げているか?』」
そして、クリスマスを次の週にひかえたときに、再び書きます。
「追伸。わたしの質問のお返事をお忘れなく。(中略)ひとことでいいんですから。
スミス氏はかんぜんなはげ。
または
スミス氏ははげていない。
または
スミス氏はしらが。
電報料の二十五セントはわたしにいただくお小遣いから引いてくださってけっこうです。
お正月までさようなら。ーあわせて、メリイ・クリスマスを申し上げます。」
(旺文社文庫『あしながおじさん』35ページ、38、39ページより引用)

子どもの私は、こんなすてきな手紙を書ける大人になりたいと願ったのでした。

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本の挿絵は、著者ウェブスター。

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今と比べると、字が細く小さいのですが、縦横のラインがそろっていて組み方がきれいです。

ウェブスターが亡くなったのは、1916年。時代のようすは今とまったく違いますが、すてきな物語は時間と空間をこえるのですね。
もう一度、読んでみませんか?