デザイナーは、束見本をもとにジャケットや表紙のデザインデータをつくってくれます。デザイナーの方が間違うことはほとんどないのですが、私は自分の寸法表を持つようにしています。表紙は測っていないと見ただけではわからない寸法だし、データを印刷所に入れる前に確認したいからです。

表紙_新規

表紙は、芯にするボール紙の厚さと巻きこむ分を考慮してつくります。ここでは、巻きこみ15ミリに厚み2ミリを含んでいます。

ハードカバーの本のデザインを初めてデザイナーに依頼したとき、寸法を確認していなくて叱られたことがあります。「自分で確認せず、人まかせにするのですか」と。本をつくるのは、確認の連続です。おっしゃる通りだと思いました。
どぶの測り方がわからず、先輩に聞いたことがあります。どぶは浅いカーブになっており、定規をあてられないからです。そのときの方法がこれ。原始的というか・・・。何事もアイデアです。

IMG_5781*

1 どぶにそってテープをはる。 2 くぼみのはしに鉛筆で線をひく。 3 テープをはがし、線の間を測る。

束見本を見るといつも「こんなにきれいに表紙をくるむことは、私にはできないなあ」と思います。束見本は手作り。しわなく表紙をはり、はしをきれいにたたみ、見返しをはりつける。
編集は細かい仕事の積み重ねですが、本づくりはすべてが細かい仕事の積み重ね。多くの人に支えられていると思います。