ツバキは、サクラ、ウメ、カエデと同じように江戸時代から人々に愛された花です。
江戸時代の美しい博物画が残されています。

草木写生

赤いツバキ。

草木写生

「乱拍子」は、紅色の地色に白いもようの入る八重咲きの大輪。「柏」の字になっています。

草木写生

花の裏側も描かれています。こちらは柏ではなく拍の「乱拍子」。

これらの絵は『草木写生春秋之巻』 狩野重賢画 明暦3 (1657) ~元禄12 (1699) 写本 4軸のうち春上 (国立国会図書館蔵)の一部。下の画像がその巻物。

草木写生

巻子本(かんすぼん)と呼ばれる巻物。紙を横につないで描いていったものです。

画像を見ていくと紙をつないだところがあり、写生をした後にまとめたことがわかります。巻物は、最初から長い紙に描かれたものだと思っていたので、「紙をつなぐ」ということがとても新鮮に思えました。巻いておくと、折り目がいたまないという利点もあったそうです。この本にはツバキだけでなくいろいろな花が描かれています。ぜひ、ご覧ください。