『かえるふくしま』の表紙をずっとトップページでお見せしてきましたが、実はタイトル文字について試行錯誤をしてきました。文字を箔押しにするテストをしていたのです。
箔押しとは文字通り、箔を押すこと。今回は白色の箔、銀の光沢の箔、銀のつや消しの箔の3種類で試しました。

表紙タイトルなし

文字のない色校正を出し、その上に箔を押します。

ま白箔

白色の箔。文字のまわりが盛り上がっているのがわかるでしょうか。

ま白抜き

文字白抜き。まわりにあるアミ点がなく、盛り上がりがありません。

ま光沢

光沢のある銀色。

まつや消し

つや消しの銀色。

箔押しするとタイトルがまわりから目立つようになったり雰囲気が出たりします。今回のデザインはシンプルでデザイン性が高いので、箔押しするときれいだろうな、と思っていました。
が、テストを並べてみるとタイトルが目立ちません。

表紙箔揃え

右が光沢の銀、中央がつや消しの銀、左が白色の箔。

そして白色の箔と白抜き文字を比較すると、白い箔の下にある色が影響するようで、単純な白抜き文字の方がすっきり見えます。

白箔比較2

写真だとわかりづらいのですが、右が白抜き、左が白色の箔押し。

最終的には、すっきりと読める文字白抜きにしました。
編集の仕事を始めたとき「本は、10cm、30cm、1mを意識して見なさい」と言われたことを思い出しました。校正をするとき、読者として見る距離、書店に並んだ本を見る距離です。
書店でタイトルが目立つのは、とても大切なこと。
単純に見えるタイトルの白抜き文字ですが、こんな経過をたどっての結論です。