『かえるふくしま』の本もいよいよ最終段階。印刷に立ち会ってきました。
印刷立ち会いというのは印刷している機械のそばで見ることではなく、印刷してかわかした紙を見て、この調子で印刷していいですよ、とOKをだすこと。印刷したものはこのような机で見ます。

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広い机と5本の電燈。

なんでもない電燈に見えますが、これは色を見るための電燈です。赤みや黄色みがある電燈の下で見ると、色が変わって見えてしまい、正確な判断ができないからです。

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電燈には「色評価用」と書かれています。

印刷してでてきたものは、こんな形。

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1枚の紙の片面に8ページ分が印刷されています。

今回の印刷はとても美しく、校正よりもボリューム、生命感、色のバランスがぐっとよくなっていて、印刷立ち会いの醍醐味を味わうことができました。また、一緒に立ち会ってくださるデザイナーの鈴木康彦さんの指示が的確で、「ここの赤みがちょっと気になるから、ここからここの幅で色を調整して」とお願いすると、次の印刷はまたよくなります。こうして、それぞれ2回から3回印刷していただき、印刷立ち会いが終わりました。

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出していただいた順番に数字をすみに入れていきます。最初は3回だしていただき、そのあとはほとんど2回でOKになりました。

むかしは、印刷立ち会いをするときに「ドライダウン」を意識して色を見なければならなかったのですが、今はほとんどドライダウンしないようです。実際、1日前のものを見ても、色の変化はほとんどありませんでした。ドライダウンとは、紙がインクを吸いこみ、乾いていく過程で色味が変化すること。紙の種類にもよりますが、10年前、イエローのドライダウンが読めなくて、落ち着くまで待ってからOKをだしたこともありました。紙と印刷技術の進歩はすごいです。