昨年、本のために黒米「おくのむらさき」を育てていました。
土に植えたときはあまりに小さくて心配しましたが、芽は小さな露を葉先につけ、とても美しい姿で成長してくれました。
「おくのむらさき」はじょうぶで、同時に育てていた「にこまる」よりもぐんぐん育ち、たくさんみのってくれました。
紫色の色素が見られる品種でしたが、これはうるちの白米と区別するため。黒米などの有色米が、田んぼでほかのイネに混じってしまったら、農家は困ってしまいます。そのため「おくのむらさき」には一目でわかるよう、のぎなどに紫色がでるようにつくられたのです。品種改良には、さまざまなことが考慮されているのだと思いました。