国立科学博物館で行われていた「南方熊楠」を見に行きました。

熊楠13

2017kumagusu

tirasi

2017kumagusu2

tirasi

1時間ほどで見られる小さな特別展ですが、人も多く、面白い展示でした。

熊楠1

びっしりと書かれたメモ。

熊楠2

熊楠が使っていた携帯顕微鏡。レプリカ。

熊楠4

熊楠は、とにかくいろいろな資料、見聞きしたものを自分のノートに書き出していたそうです。

熊楠5

熊楠はネコが大好きだったとか。

熊楠7

『菌類図譜』で有名な熊楠ですが、変形菌では、昭和天皇に進講したことでも知られています。

熊楠6

「変形菌類の進献図。1926年の献上標本に添付した変形菌図譜。熊楠が作成した変形菌図譜はこの2枚しか確認されていません。」との説明がありました。

変形菌についてあまり知らない方もいらっしゃると思いますが、「粘菌」という言葉を聞いたことはありませんか?
朽ち木や土のなかで生活し、子実体をつくって胞子で殖える生き物。
姿をさまざまに変えるので「変形菌」とよばれています。

熊楠3

熊楠が発見し、彼の学名がつけたれたミナカタホコリの原図。グリエルマ・リスターによって描かれた変形菌(Minakatella longifila)の彩色図だそうです。

現在の標本ですが、変形菌の子実体がわかるものも展示されていました。

ジクホコリ

ジクホコリ

ブドウフウセンホコリ

ブドウフウセンホコリ

ツノホコリ

ツノホコリ

「ホコリ」という名前がついているのは、胞子をほこりのように出すから。
とても小さくて、撮れているかな〜と思ったほどでした。

熊楠8

やっぱり、菌類って面白そうです。

熊楠9

菌類標本のなかの冬虫夏草。保存状態がよくてびっくり。

熊楠11

田辺抜書 「熊楠が田辺に定住してから、闘鶏神社や田辺図書館、知人などから本を借りて書き写したノート。1907年から1934年にかけて61冊が書かれました。「虎」にも記載が多数引用されています。」との説明がありました。

熊楠12

「「虎」腹稿 大きな紙が必要なため、新聞の裏側を利用しました。複数ある腹稿のうち補修したものを展示しています。」

熊楠は、「抜書」→「腹稿」という流れで考えをまとめていたそうです。
膨大な情報量を整理し、組み立て、表現することに対し、真摯です。

そして、最も深く心に響いたものがこのフレーズ。

熊楠10

熊楠の情報処理についての展示のなかにこんなフレーズが。

「精神を安定に保ための手段だったといえます」といえるかどうかは?ですが、自分のなかのさまざまな揺れを、収集、分析、研究に求めた熊楠。
そのレベルには遠く及びませんが、自分のなかにあるものと近いものを感じます。

自分のなかの狂気を、何かに変えた人たちに心ひかれる毎日です。