『ぜんぶわかる!ジャガイモ』を監修してくださったのは森元幸先生。
育種のための施設を見せてくださいました。
新しい種をつくる育種ではまず、父親と母親をつくります。
母親は、めしべ。おしべを取ります。

おしべを取った花

おしべを取った花。中央のめしべだけが、びよ〜んと。

父親は花粉。おしべから花粉をとりだします。

花粉採取

おしべから花粉を採取するところ。

電動歯ブラシのようにぶるぶると震えるものでおしべをさわると、白い花粉が粉薬のようにでてきました。
このようにして採取した花粉を、めしべにつけて受粉させ、実をつくります。

ジャガイモの実

ジャガイモの実。ミニトマトそっくり。

ジャガイモとトマトは同じナス科。そういえば、一昔前、ポマトというのがありましたね。
こうしてできた実から種をとり、苗をつくって育てます。
そして有望ないもを種芋として苗をつくります。

ジャガイモの苗

種芋から育てた苗。

育種はとても時間のかかる仕事です。
インカのめざめやノーザンルビーなどのカラフルポテトを育成した森先生はこう書いてくださいました。
「新しい品種をつくるとき、イモがたくさんとれ、病気に強いだけではだめです。畑から食卓まで、そこにかかわる人が興味を持ち、「おもしろい」と思って取り組んでくれる品種が世のなかに広く行きわたります。」

10年から20年かかる育種は、未来を考える仕事。
育種に関わる方々は、姿の見えない未来に希望と言葉をもって研究開発してらっしゃいます。
私も未来を見るためのキーワードを持ちたいと思うこのごろです。